Yuzu's Discography
『ゆずえん』・
寺岡呼人による曲解説!
1 『えん』
この曲は、もうアルバムのレコーディング終了ギリギリで出来た曲。
もうその場で考えてその場でレコーディングしたような感じです。
2 『始まりの場所』
これは2月セッションの時の曲だから、かなり昔に録ったっていうイメージですね。
最初はイントロもなかったんですが、「アルバムの一発目にするんだったら、こんなのはどう?」と僕が今のイントロを考えたら岩沢君が「いいですね!」とその場でハープも吹いてみて、いい感じだったのでそのままレコーディングしました。
その時やってたスタジオにはアナログレコーダーがなかったので、わざわざリズムを録る為にスタジオも変わりました。
アレンジ的には、とにかく“新しいゆずのオープニング!”みたいにしたかったので、チョット派手目にしました。とはいってもこの2月セッションが終わって『傍観者』『未練歌』といったもっと派手な曲が現れるとはこの時は誰も想像できなかった(笑)。
サビのドラムの頭打ちとか、「越えて〜」のハモリとか、今まであったようでなかった雰囲気になってると思います。
3 『サヨナラバス』
4 『バイバイ』
今回のセッションで今までとの一番の変化が、レコーディング中にメンバーがスタジオの隅で曲作りをしてた事です。
これは路上時代のストックも、もうなくなったっていうのもありますし、普段は仕事に追われなかなか曲を書く時間がなく、スタジオが一番落ち着いて曲を書ける環境っていうのもあると思います。
しかし、僕も経験ありますが、レコーディング中には集中して曲が書けないものです。
それでも、彼らは黙々と毎日ずっと曲を書いてましたね。
そうして岩沢君は出来る度にMDに入れて僕に渡してくてたのですが、その中の一曲がこの『バイバイ』でした。
渡された曲の中でもこの曲が一番好きだったし、何よりも嬉しく驚いたのが、「ストックはない」「時間もない」「スタジオで曲を書かないといけない」っていう環境の中で、書いてきた曲がどれもクオリティーが高く、そして成長してて、「あ、ゆずの未来は明るい」って思わせてくれたことでした。今後の可能性や期待も膨らみました。正直、ここまでの水準の曲があのスタジオの隅から生まれてくるとは思いもよりませんでしたから。
そうして、この曲は二人で合わせてそのままレコーディングしました。
サビの「バイ」「バイ」って追っかけるところなんか、二人じゃないと出てこないアレンジだと思います。秀逸!
5 『センチメンタル』
6 『方程式2』
岩沢君からは「ドラム入れたい」って言われたんだけど、二人の雰囲気が良かったのでやめて、スタジオに置いてあったエレピと鉄琴でサビの所にフレーズを足して、サービスパンダのヒロシ君にコンガとトライアングルをやってもらい、いい感じに仕上がりました。
“ゆずらしい”安心して聴ける清涼剤の一曲ですね。
7 『いつか』
8 『オーバー』
北川君が“マイレコーダー”(笑)で、作ってきたデモが良くて、それをそのまま使いたかったぐらいだったんだけど、録り直し。でも、あのチープなデモの感じを再現したくて、トイレで録音してみたり、テンポを変えてみたり.....。
結構何度もやり直した記憶が....。
コーラスもこずえ鈴ちゃん達が来た時のテイクは結局ボツになったので、後でコーラスパートだけ混ぜました。
テンポもフリーでやってたのに、よくも合ったものです。
『友達の唄』の時の子供パートのコーラス入れの時もそうだったけど、北川君はこういう時に実に力を発揮する、というか才能があります。緊張気味のみんなの気持ちをほぐそうと、手をつながせてみたり、スタッフと耳打ちして、急に裸になって暴れてみたり、サービス精神旺盛で、あの和やかな雰囲気はこうして生まれたのです。子供が苦手、人見知りのボクとしては、こういう時に実に北川君が頼りがいのある大人に見えてしまうのです。
でも、ちゃんと岩沢君が隠れたフォローもしていて、「さすが完全無欠のコンビ」と思いました。
9 『傍観者』
この曲を初めて聴いたのが『サクラサク』の神奈川県民のライブだったと思います。
客席で聴きながら「これはファズギターを入れてグループサウンズみたいにしたらカッコイイぞ」とひらめきました。
なので、デモテープの段階からあのノイジーなギターは入れてましたね。
北川君もカナリのお気に入りだったみたいで......。
レコーディングではデイリーエコーのギタリスト小井手君が弾いてくれてます。
こんな風に何も悩まないアレンジって自分の中では何度聴いても飽きませんね。
三沢またろうさんのボンゴもいいグルーブ出ています。
個人的に最も気に入ってるのは、イントロ前の『ど根性ガエル』のイントロ(ちょっと古いか...)、にも出てくる「ビヨ〜ン」っていう音の楽器がハマッた事です。
これは『荒野の少年イサム』や(もはや誰も知らないアニメ!)、C.イーストウッドの『荒野の用心棒』や『夕陽のガンマン』などのイタリア製西部劇映画、いわゆる「マカロニウエスタン」の定番楽器で、ボクの中では“カナリいけてる”楽器なのです!
こんな楽器がハマルのも日本ではゆずだけでしょう!!
10 『灰皿の上から』
この曲もイントロがありませんでした。
歌詞の雰囲気も凄く好きで、この世界をどうしたらもっと伝えられるだろうっていうコンセプトでアレンジし、今のイントロを考えました。リズムも元はもう少しフォーキーだったのを少しハネてみました。イントロは初めスライドギターで考えてたのですが、曲が“夜明け前”なので、今のシンセにしました。僕の中では「90年代のオフコース風」で気に入ってます。
そして、構成。
この曲は構成も元から変えました。「Aメロ」で終わる構成というのも、ゆずでは初めてではないでしょうか。
すごい好きですね。ライブでもきっといいアクセントになるはずです。
11 『からっぽ』
12 『未練歌』
13 『終わらない映画』
この曲は岩沢君のデモが素晴らしくて、「これ何処で録ったの?」って聞いたら「スタジオの横のロビーです」って言うものだから、「じゃ、そこで録ろう!」って事になり、スタジオのロビーにソファーに座って、なななんと!カセットで録音しました。あのちょっとチープな音はカセットテープならではのマジックだったんです。
これは普通にちゃんとしたブースの中で録ったらこういった雰囲気にはならなかったと思います。
14 『悲しみの傘』
この曲を聴いた時に「ベビーフェイスにしたい」と思いました。
アコギだけのシンプルなアレンジで、サビのコーラスで拡がってゆく、そんな感じにしてみました。
これも2月セッションの時の曲で、この時期この曲を車で聞いては“染みて”マシタ。「ジーン」ときてマシタ。
途中で入る雨の音も切ないですね。
15 『友達の唄』