徒然道草
其の拾六
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○月×日
方南町のおじさん
7年、いや8年ぶりかな....。
方南町の定食屋さんに行った。
恐ろしく変わらない外観に、恐ろしく変わらない内装。
そして、まるでタイムスリップしたかのように何も変わってないおじさん。
注文の聞き方、「はい、お待ち!」の言い方、テンポ....何一つ変わってなかった。
おじさんはこの8年、僕が何度も引っ越しをしたり、色んな仕事をしたり
色んな所へ旅をしたり、色んな人と出会ってる間にも
同じようにこの店で、同じように注文を聞いて、同じテンポで
毎日毎日同じように過ごしてきたんだ。
8年前の僕だったら「そんな退屈な人生なんてまっぴらだ!」と彼を軽蔑していたかもしれない。
でも、8年後久しぶりに訪れた僕の思いは、「同じ場所に、同じようにおじさんがいてくれて嬉しい」.....だった。
そして、注文の聞き方、「はい、お待ち!」の言い方、テンポに気持ちが落ち着いた。
そんな人生、実はとても素敵な事なのかもね。