ロンググッドバイ
私立探偵呼人の事件簿
1998.9月号
○月×日
9月がもう終わった......
もう9月が終わる。今月の「ロング.....」は何と少ない事か...。ま、それだけ忙しかったっちゅう事で。
小島君が何とホームページを作った(笑)。こちらまで。
○月×日
中田またまたゴール!
中田がラツィオ戦でまたまたゴール。すごいね。今日、初めてのスタジオだったんだけど、いきなりスタッフの人が「うちの社長からです」と言って電話を持ってきた。「えっ社長?誰ですか?」「岡本さんです」「何処の岡本さんですか?」
「出ればわかります」っていう会話の後、電話に出たら「岡本ですけど」って言う声が、「......ど、どちらの岡本さんですか?」って答えたら「ひどいなアンジーの岡本だよ」。「えっ岡本君!何で?ここの社長なの?」。びっくり、あの岡本君がスタジオ経営者になってるなんて....。
○月×日
『プライベートライアン』
スピルバーグの『プライベートライアン』を観た。スピルバーグは間違いなく、今世紀最大の映画監督だ。『ジュラシックパーク』を作って『プライベートライアン』を作れるんだから、凄いとしか言いようがない。
あとこれは絶対クロサワの『七人の侍』を意識している作品だと思った。最後の決戦は正に野武士(戦車)を村(廃虚)へ引き込むシーンを思わせたし、ミラー大尉は勘兵衛(志村喬)で、その女房役であるホーバス軍曹は七郎次(加東大介)か五郎兵衛(稲葉義男)。祈りを唱えながら物凄い狙撃の腕前を見せるジャクソン二等兵は久蔵(宮口精二)。頭では戦場を理解しているつもりでも、いざとなると足がすくんで動けなくなるアパム伍長や、兄弟を失っても戦場から去ろうとしないライアン二等兵は勝四郎(木村功)。子供を助けようとして雨の中で狙撃されるカパーゾ二等兵は菊千代(三船敏郎)かもしれない。カパーゾが狙撃されるシーンは久蔵が撃たれるシーンにそっくりだし、菊千代的なキャラクターはライベン二等兵の人物像の中に、むしろ色濃く現れている。
もちろんスピルバーグはクロサワの死を作った時はまったく意識するはずもないが、あまりにもタイムリーだ。そしてこのアカデミー賞最有力候補の作品に40年以上も経っているクロサワの作品が影響させてる事にクロサワの凄さを改めて感じた。
○月×日
『少年』完成!
○月×日
マグワイヤ、ソーサ、アメリカンドリーム!
今、アメリカではマグワイヤとソーサが話題の中心。人気も下火で、観客動員も減った大リーグでもこの2人のチーム(カージナルスとカブス)の試合は超満員で場外にもホームランボールを取ろうとやじうまが集まっている。オレはこの現象にアメリカンドリームの本質というか日本との「夢の見方」の違いを見た。この2人にとって今年ホームラン王になるか、ならないかでその後の人生を大きく左右させるはず。まずここが日本人には想像出来ないくらいのレベルだろう。だってイチローがいくら首位打者になったって4年もたった今じゃ誰も関心を示さないし、ましてや10年後はただの名選手の一人として残るのが関の山だ。しかし、アメリカではその栄光が一生ついてくる。今回の騒動で真っ先に思い出したのが映画『ライトスタッフ』。アメリカのアポロ計画で宇宙飛行に挑む男達の映画だった(サムシェパードはかっこいい!)。この宇宙飛行に行った飛行士達はその後政治家になったり、講演会でお金持ちになったり、ずっとVIP待遇で人生を過ごしている。マグワイヤとソーサ。果たして、どちらがそのパスポートを手に入れるのだろう?ちなみに黒人ブルースの街、シカゴのカブスの試合の時の観客及び場外のやじうまの中にはかなりの数の黒人がいた。オレはソーサにがんばって欲しい。
○月×日
『少年』
今日はゆずのPV(3作目!)の撮影で、横浜のスタジオに来ている。曲は『少年』。もうすぐ発売なので、大急ぎで作らなきゃ。今回は今までで一番金のかかっている豪華なPVになりそうだ。でも感触はかなりいい!しかし昨日は眠れずに殆ど徹夜状態でスタジオ入りだったのだが、ゆずのスタッフが買ってきてくれた『モカ』でがんばっている。つまり今はセットチェンジの間に書いてる訳である。
○月×日
ナカタ...
鳥肌がたった。中田のデビュー戦。相手を見ればもうワールドドリームチ-ム。そこでもまったく見劣りしないどころか、いきなり2点も入れたのだ。オレたちはもの凄い歴史の瞬間に立ち会えたのかもしれない。
9月6日
クロサワ イズ デッド
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○月×日
好きな事を仕事にすること.....
思えば10年もこの仕事をしてきた。今更ネクタイ締めてサラリーマンできるかな?または肉体労働とか....。ここんトコ、レコーディングしてて結構ハードなんだけど、ふと好きな事を仕事にできてるっていうことを考えてみた。なかなかいないんじゃないかな、そういう人。昔、憂歌団の花岡さんに「毎朝、新聞の求人欄を見てるんだ」って言ってたのを思い出す。オレからすれば、天下の憂歌団のメンバーが何で求人欄を見なきゃダメなんだ?って感じだった。花岡さんによると、この年になっても自分を雇ってくれる会社があるのかをチェックするのだそうだ。でも最近花岡さんの気持ちが何となく分かるような気がしてきた。
○月×日
携帯電話って頭が痛くなる
携帯電話って話してると頭が痛くなる。ジンジンしてくっていうか。しかもソニーの携帯はイマイチ電波のノリが悪い!ソニーといえばこの前ゆずのマネージャーがソニーの「VAIO」を買っていた。やはり軽そうだ。しかし2400を買ったばかりなんで我慢しなきゃ。マイルスデイビスの本としては世界的に見ても名作の部類に入る『マイルスを聴け』の作者、中山康樹さんが知らない間に『ビートルズを笑え』を出していた。これもまた面白いのだが、ちょっと『マイルスを聴け』の芸風を持ってきただけって感じもある。しかしオレはこの人の文章、かなり好きなので、この感じでもっといっぱい本をだしてもらいたい。でも中山さん、ビートルズでくるとは商売魂というか、さすが元編集長ですね!